開催にあたって 備前焼大茶会２０１３−一期百笑−
日本が世界に誇るやきもの文化。そのなかでも１０００年の歴史を持ち、「日本六古窯」のひとつに数えられる備前焼は、日本を代表するやきものとして知られています。
備前焼は、釉薬を使わず、土の持ち味を生かした焼締めの技法で作られます。窯の炎を受けて生み出される表情の美しさは、多くの人々を惹きつけ、日本のみならず海外をも魅了しています。近年では、金重陶陽氏をはじめ５人の人間国宝を輩出し、多くの陶工の努力によって備前焼の伝統技術や魅力が受け継がれています。
備前焼大茶会２０１３−一期百笑（いちごひゃくえ）ー」では、茶道に由来することわざ「一期一会（いちごいちえ）」の精神に（※）に基づき、今できる最高のおもてなしをもってお客様をお迎えし、一度と言わずに何度でも、たくさんの出会いがあり、たくさんの笑顔が溢れるようなイベントを目指しております。
（※）「あなたとこうして出会っている時間は、二度と巡ってはこないたった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、今できる最高のおもてなしをしましょう。」の意。
理事長ごあいさつ
（協）岡山県備前焼陶友会 理事長 木村 宏造
協同組合 岡山県備前焼陶友会では、備前焼の振興及び地域活性化のため、岡山県備前県民局によるご指導のもと平成23年1月、「備前焼活性化研究会」を立上げ、組合員の意識改革と備前焼活性化に向けた事業推進を図って参りました。
同年５月には「備前焼陶友会10年ビジョン」を発表し、10年後の売り上げ目標を現状の約2.5倍に設定、同年7月に目標の達成に向け「備前焼市場開拓特別委員会」を組織し、国内における新市場の開拓、更には世界市場も視野に入れた展開を計っております。
今回も前年度に引き続き、新市場開拓事業の一環として、備前において新しい試みの『備前焼大茶会2013 ―一期百笑 ―』を開催致します。特別イベントとして備前焼の器で愉しんで頂く「備前焼大茶会＜伝統的茶会＞」と作家、陶房を訪ねていただく「おまねき―ようこそ陶房へ―」を企画しております。どうぞ、お気軽にご来場の上、おくつろぎ下さいます様ご案内申し上げます。
委員長ごあいさつ
（協）岡山県備前焼陶友会 備前焼市場開拓委員会 委員長 山本 竜一
新たな春のイベントとして、「備前焼の里」伊部駅周辺で第二回目茶会「備前焼大茶会２０１３〜一期百笑〜」を開催いたします。
この茶会は備前焼の地名度アップとブランド力向上や備前への誘客を目的に２０代から４０代の男女の方をはじめ高齢者の方々に備前焼の魅力が伝わるおもてなしの茶会にしたいと考えています。
昨年に引き続き、４日は地元の茶道連盟の先生方にご協力いただき、「伝統的茶会」の茶席を各作家、窯元が亭主になり、備前焼の器でおもてなしをさせていただきます。１席１時間取っていますのでじっくりとお茶や備前焼を楽しんでいただけると思います。
今どき茶会の「おまねき〜ようこそ陶房へ」では、作家、窯元の陶房を開放し、工房や窯の見学、備前焼の説明をしながら茶の湯を楽しんで頂きます。直接作家、窯元への予約制でゴールデンウィークの間、開催しています。
是非ともこの機会に備前焼の世界に触れ、優雅なひと時をお過ごし下さい。
